【Protra】RSIを検証

今回は、テクニカル指標 RSIを検証してみたいと思います。

RSIは3点チャージ法の条件の一つでもあり、オシレーター系指標の代表です。0~100%の値で表示され、使い易さが特徴です。
本記事で使用しているコードは、別記事での内容を踏まえたものとなっています。 そちらを事前に ご覧になられることをお勧めします。
投資予算に制限を加える
共通コードを関数化して可読性を向上させる その2
共通コードを関数化して可読性を向上させる その3
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RSIを活用した売買ポイントの検証

RSI売買のシグナルは、一般に以下とされます。

■買い:30%以下が株価の反転上昇の目安
■売り:70%以上が株価の反転降下の目安

しかし、全ての局面で有効とは言えず、比較的 安定したトレンドを形成しているときに機能することが知られています。

早速ProtraでRSIを検証してみましょう。

■買い条件:14日間のRSIが25%以下,かつ終値が50円より高値
■売り条件:10%の利益 or 30日経過
◆対象銘柄:日経平均構成銘柄,買付け金100万円

としました。

結果は以下の通り。

右肩上がりとはなるものの、平均ドローダウンが大きいですね。

勝率は約58%と勝ち越してはいます。持ち期間は長めです。

RSIは小さい方が良いのか

以前紹介した「優先順位を付けて購入する方法」を用い、予算を制限して RSIが小さい順に購入するとどうなるでしょう。

総予算を1,000万円で固定 つまり一度にもてる銘柄数が約10となるように制限します。

買いシグナルが出た銘柄を、RSIが小さい順に購入すると以下のようになりました。

逆に、RSIが大きい順に購入した結果がこちら。

あまり差異がないようにも見えますが、RSIが小さい順(前者)の方が 最大ドローダウンが大きく、平均利益も低いです。

小さければ小さいほど良い、というものでもありません。

2008年のリーマンショック時に顕著ですね。強力なトレンドが形成されているときには、RSIが買い水準でも 株価は下落を続けることがあります。

上でも述べたように、比較的安定している局面で有効な指標のようです。

おまけ

売り条件を変えると、一直線に右肩上がりの利益線となります。リーマンショック時,好景気時でも安定しています。

ところどころ急落,決して小さくないドローダウンがあるので、もう少しブラッシュアップが必要でしょうが、研究してみる価値はあるかも。